
子供のためにもまずは自分が元気にならないと!
無理をしすぎず、自分を「楽」にしてあげることが
大事だなって思います。
あさみさん
4歳の男の子を育てるシングルマザーあさみさん。
子育てと並行して、正社員としてフルタイム勤務。
「ありがとう」の気持ちを大事にポジティブに育児中。
Q1
ひとり親家庭になった経緯を
教えていただけますか?
結婚6年目となる、2019年の6月に離婚しました。私は育児と仕事の両立に一生懸命でしたが、相手とだんだん心のすれ違いが生まれてしまって。たくさん話し合いを重ねましたが前のような関係には戻れないと思い、別居後、離婚。もちろん、たくさん悩みました。でも「私一人でも子供を育てて行こう」と覚悟を決めてからは、あまり迷わなかったように思います。公証役場に離婚公正証書をもらいに行くのもほぼ一人でやり切りました。
Q2
大変だった時に、
周りに支えられたなと感じることはありますか?
当時は仕事、育児、離婚に関する子供の養育費や面会についての話し合いなど...本当に余裕はなかったと思います。苦しくなったり寂しくなった時に一番相談しやすかったのは両親とお姉ちゃん。いつも親身になって聞いてくれて、本当に感謝しています。仲の良い友人が遊びに来てくれたことも嬉しかったな。何気ない会話をするだけで救われるし、頑張ろう!って思えます。あとは、区の窓口の方の対応が優しく、相談しやすかったことを覚えています。手続き一つにしても、「ひとり親は大変でしょう」という前提で親身に寄り添ってくださって。出張や残業があるときに使用できる施設やファミリー・サポート・センターなど、知らなかった制度なども紹介いただき、安心できました。

Q3
国や民間のひとり親家庭支援の制度で
良かった、
助かったというものはありますか?
いろいろありますよ。例えば、キッズライン(民間のベビーシッター事業者)。勤め先は理解のある会社なので、子供の発熱などで保育園からの呼び出しがあればすぐにお迎えに行かせていただけるのですが、私の実家は都外なので、どうしても仕事が遅くなる時などに2、3回ほど利用しました。また、離婚するかしないかの不安定な時期はイライラが抑えられなくて。子供は確実に悪くないことはわかっているから、どうしたらいいのか悩んでしまって。その時LINE相談「子ゴコロ・親ゴコロ相談@東京」を利用しました。LINEなので相談しやすかったですし、聞いてもらえたという安心感からか、すぐに気持ちが落ち着きました。新型コロナウイルス感染症緊急対策などで、ひとり親世帯に向けてお米などをいただけた支援も嬉しかったです。
Q4
子供とのハッピーエピソードや
子育てルールを教えてください

忙しかったある平日の夜のこと。冷蔵庫にあるもので急いでご飯を作って「今日は簡単なご飯だけでごめんね〜」と伝えると「いいよいいよ〜。ママいっつも頑張ってるもん!」「このご飯おいしいよ〜! 大成功! ママすごい! ハイタッチ〜」とか言ってくれたことがありました。もう、これは感動です(笑)。子供のやさしさに救われますね。子育てのルールは特にないですが、「ありがとう」と「ごめんなさい」をちゃんと言おうねと言っています。それは息子だけでなく、私も。あとは箸の持ち方や食事のマナーなど、大人になっても響くことはできる限り教えてあげています。ひとり親だから、ということは何かができない理由にはしたくないですね。
Q5
ひとり親の方やひとり親になる方への
メッセージやアドバイスを教えてください
ひとり親を理由に、子供が周りに何か言われないかとか、母親である私がしっかりしなきゃ!とプレッシャーになることもあると思います。だけど「大変なことが当たり前」という前提で区や行政の人は話を聞いてくれるし、受け入れてくれる。たくさん情報はあるから、自分が「楽」になるための情報にアンテナを立てて取捨選択することが大切だと思います。家庭事情は人によって違うし「何かあった時のために必要なもの」もそれぞれ。子供のためにもまずは自分が元気にならないと!そのためにも、無理をしすぎず、自分を「楽」にしてあげることが大事だなって思います。
Q6
頑張っている
シングルママ・シングルパパに
エールを一言!

2020.11.30 up