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都内で7歳と5歳の女の子を育てる
シングルパパのIさんに話を聞きました。

シングルママ・シングルパパに届けたいひとり親へのエール

子育てに奮闘する
シングルママ・シングルパパへ、
ひとり親とその家庭を支援・応援する
人々からのメッセージ。

一人で抱え込まないでください。
親としての自分もちゃんと楽しんでいいと思いますよ。

Yell 02

I.Hさん

5年前に奥さんと死別し、現在は都内で7歳と5歳の女の子を育てるシングルパパのIさん。
悲しみや激動を乗り越え、保険の営業をしつつ、前向きに子供と過ごす日々を楽しんでいる。

Q1

ひとり親家庭になった経緯を
教えていただけますか?

第二子出産後にうつ病になってしまった妻が、自死したのは2015年夏のことでした。妻は里帰り出産のため、長女を連れて大阪の実家に戻っていました。産後の睡眠不足なども関係したのかもしれません、うつ病の治療を始めて約半年後、一度自宅に帰ってきた3日後に帰らぬ人となってしまいました。「夫婦でいながら相手のことは全くわかっていなかった」「あの時こうしていれば」と私自身を責めることも...。葬儀も意識朦朧とする中、彼女のご家族に言われるがままに動くことしかできませんでした。約半年ほどは無気力な状態で、心療内科にも通いながらなんとか仕事を続けていました。そんな中、義理母や義理妹から子供たちを育てると言われたのですが、「子供と一緒にいたい」という気持ちだけは変わりませんでした。

Q2

今までで1番大変だったことは?
それにどのように乗り越えましたか?

妻との死別、さらに心の拠り所となる子供に会えない日々が一番辛かったですね。親権は僕にありましたが、義理の母と妹は子供たちを私には簡単には戻してもらえなかったんです。結果、双方弁護士を立てての調停に発展してしまいました。シングルパパとして子供たちを受け入れるために東京の実家に戻り、給料は半減しましたが時短勤務の可能な仕事に就職。保育園も決めました。仕事、相続のための手続き、妻の実家とのやりとり、心療内科への通院、調停...大変な日々の原動力はすべて「子供と一緒にいたい」という思いでした。2年越しで東京の家に娘たちを迎えることができ、孤独から解放され、子供との時間を充実して過ごしています。

Q3

大変だった時に、
周りに支えられたなと感じることはありますか?

実家の親には当時から今でも世話になっています。また、死別後、当時の住まいから引っ越すまでの半年間は妻との思い出がある部屋に独りでいることが苦しかったのですが、友だちが飲みに誘ってくれたりして救われましたね。仕事仲間にも感謝しています。理解ある会社で、数週間休んで復帰した時も、あえて何も聞かずに普通どおり仕事をさせてくれました。そして、調停などで揉めたものの、義理の母や妹には、0歳、2歳頃の一番手がかかる時期の娘たちを育ててくれたことに心から感謝しています。今でも月に1度の交流をしています。最近では、娘の保育園で繋がったパパママ仲間にも支えられていますね。

Q4

国や民間のひとり親家庭支援の制度で
良かった、助かったというものはありますか?

保育園の利用調整基準の調整点が高いことで、姉妹が同じ保育園に入れたことは助かりました。親と同居ですが、朝5時に起きてお弁当作り、送り迎え、絵本を読んで寝付かせ、イベント参加などもほぼひとりでしているので、母以外にも時々、区のファミリー・サポート・センターを頼ることもあります。コロナ禍はひとり親への支援が手厚いと感じました。優先的に早めに給付金を出してくれたり、地域のお店の人たちが子供たちにお弁当を無償で配ってくれることも。とてもありがたかったですね。あと、弁護士に無料相談できる「法テラス(日本司法支援センター)」はとても助かりました。死別という突然の出来事に加え、法律相談のノウハウなど全くなかったので、無料相談ができる法テラスさんにはたくさんお世話になりました。

Q5

ひとり親の方やひとり親になる方への
メッセージやアドバイスを教えてください

子供との生活を楽しみましょう。ひとり親のみなさんは、子育てや仕事で大変な中でも、きっと充実感があるからできているんだと思うんです。思い通りにならないこともあると思いますが、子供と一緒に笑って泣いて、一緒に成長できたらいいですよね。また、ひとり親支援もシングルママとシングルパパでは受けられるものが少し異なることもあります。私も、シングルパパの誰かのためになるかもしれないと思い、ブログで情報発信を行っています。一人で抱え込まないでください。親としての自分もちゃんと楽しんでいいと思いますよ。

Q6

頑張っている
シングルママ・シングルパパに
エールを一言!

2020.11.30 up

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