ページの先頭です

ページ内を移動するためのリンク
本文(c)へ

中学3年生の受験期に両親が離婚した
ゆいかさんに話を聞きました。

シングルママ・シングルパパに届けたいひとり親へのエール

子育てに奮闘する
シングルママ・シングルパパへ、
ひとり親とその家庭を支援・応援する
人々からのメッセージ。

私は今でも父、母のことが好きですし、
自分の仕事や人生を応援してくれることに感謝しています。
大事だなって思います。

Yell 03

ゆいかさん

両親が本格的に離婚話をしたのは中学3年生の受験期。
迷惑に思った時期もあったけど、今でも父、母それぞれと仲の良いゆいかさん。
国立大学卒業後は、雑誌の編集やテレビドラマの助監督の仕事に就く。

Q1

ひとり親家庭になった経緯を
教えていただけますか?

理系の父と美大出身の母は、結婚後、二人三脚の自営業をスタート。2つ上の姉がいますが、私が生まれたのは父が37歳、母が35歳の時。昔は二人は仲が良かったと思います。毎年長野の白馬に家族旅行に行っていました。ただ、年長か小学1年生のころかな、父と私が手紙の交換で遊んでいた時「お母さんが優しくなってくれればいいな」と父が書いていたことは覚えていますね。時々の喧嘩はありましたが、激しい喧嘩になったのは中学生前後。ある日、ちょっとしたことで二人が言い争いになり、姉と私は別室に。夜中まで喧嘩しているので「迷惑だな」と思いました。数日後、リビングに呼ばれ、別れること、父と母のどちらがいいかと聞かれました。姉も私も「どっちでもいい、知らない」と答えました。母は「親権は私ね」と一言。父は少し寂しそうな顔をしていましたが、以降、父が家に戻ることはありませんでした。裁判になったと少ししてから知りましたが深い理由は聞いていません。

Q2

今までで1番大変だったことは?
それにどのように乗り越えましたか?

ひとり親という理由で大変だったことはそんなにないです。言い争いの声が聞こえなくなった方が楽でした(笑)。それに母はいつも頑張っていたし、私たちを不安にさせないほどよく笑う明るい人でした。今は大学の生協で働いていますが、離婚後は児童館の館長や大学の警備員をしていた時期もあります。寂しいと思ったことはないですよ。父には7年くらいして再会しましたが、ずっと養育費以外に金銭面でのサポートをしてくれています。ひとり親だからと、奨学金をもらい国立大学に進学したのですが、社会人になり返済をスタートした頃に父から「これで奨学金を返しなさい」と援助をもらいました。今は親がひとりで住んでいるので、今までよりこれからの方が心配かもしれませんね。

Q3

親との関係で嬉しかったことや
楽しかったことを教えてください

母は手芸やお菓子づくりが上手で、よくケーキやクッキーを作ってくれました。すごくたくさん作るので、大学時代には母の手作りクッキーを友人たちに配ったことも。姉は結婚し、私はひとり暮らしをしているので、月に1回、タイミングによっては週1回実家に帰るようにしています。母と姉と私と女3人で行った箱根旅行も良い思い出です。父とは、毎年父の日の恒例イベントがあるんです。父と姉と私の3人で飲んで奢ってあげるんです。酔っ払って「娘がいるといいな〜」と微笑む父がかわいいです。今年はコロナ禍で父の日に会うことを自粛することとなったので、ちょっと残念でした。

Q4

周りに支えられたなと感じることはありますか?

私はあまり詳しくないけれど、母は働きながら、児童手当などの補助や免除を受けていたと思います。父からの援助もあり、金銭面での苦労をほとんどしなかったことはありがたいですね。あとは、母の住んでいるマンションのコミュニティには私も母も支えられています。母がひとりで寂しいかな?と心配になることがあるのですが、マンションに似た世代の方もいますし、隣人もよく声をかけてくれるそうなんです。私が帰ると「ゆいかお帰り〜! お母さん最近元気なかったわよ」など、母からは直接聞けない近況報告をしてもらえることも。長年住んでいるので、幼少期のことも離婚前後のことも分かってくれるご近所さんがいるのは安心です。

Q5

ひとり親の方やひとり親になる方への
メッセージやアドバイスを教えてください

子供ながらに、一番辛かったことは二人が喧嘩をしたり罵り合っていたことです。言い合いだけでなく、無視し合うことも嫌だなと感じていました。「そんなに喧嘩するなら別れれば良いのに」と思ったこともたくさん。特に、私が中3年生の受験期と重なった時は本当に迷惑だと思いました。だから、離婚やひとり親になる不安はあると思いますが、お父さん、お母さん自身が幸せなことが子供にとっての一番の幸せです。テレビドラマで描かれているような、みんなで食卓を囲む幸せな家族団欒の風景はもうないのか、と思うと少し寂しいですが、私は今でも父、母のことが好きですし、自分の仕事や人生を応援してくれることに感謝しています。

Q6

頑張っている
シングルママ・シングルパパに
エールを一言!

2020.11.30 up

ページトップへ戻る