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小学校5年生の時に両親が離婚した芽里さんに話を聞きました。

シングルママ・シングルパパに届けたいひとり親へのエール

子育てに奮闘する
シングルママ・シングルパパへ、
ひとり親とその家庭を支援・応援する
人々からのメッセージ。

離婚したって人生が終わるわけじゃない。
「親も子も独立した人間」
私は、頑張り屋さんでやさしい母も、
明るく接してくれる父も、どちらも大好きです。

Yell 11

芽里さん

小学校5年生の時に両親が離婚し、以降、2つ下の妹と母と一緒に暮らす。自分のやりたいことに制限をかけず「自由に生きていいよ」と言ってくれている母に感謝しているそう。

Q1

ひとり親家庭になった頃のことを
教えていただけますか?

私が小学校5年生の時に、父の不倫が原因で両親が離婚しました。離婚する前にも何度か同じようなことがあり、母は諦めていた部分があったようです。でも、近所に噂も広まるし、いろいろと迷惑がかかることもあり、離婚を決めたということでした。母も気丈なタイプだったので、あっさりとした感じでしたし、私も「父はそういう人だし、仕方ないな」と割り切った覚えがあります。
母と私たち姉妹は隣の市に引っ越したのですが、当時週6で通っていたバレーボールチームにも通い続けましたし、母から「(父に)会いたい時は面会していいよ」と言われたので、時々会うこともありました。苗字については、変わることに違和感があったので、そのままがいいとお願いしました。明確な理由があったというよりも、今までの人生をその名前で過ごしていたのに、変わることが嫌だったんですよね。母が了承してくれて、今も苗字を変えずに過ごしています。

Q2

今までで1番大変だったことは?
それにどのように乗り越えましたか?

母は、私たちに生活や金銭面で不安がないように、とても頑張ってくれていたことを覚えています。離婚当時、役所への提出書類をまとめたりしていた様子も近くで見ていましたが、大変そうでした。でも、頑張りすぎてしまって、私が中学生の頃、母はうつ病を患ってしまって・・・。それからは、私が家事の手伝いをすることもありました。
でも、つらいとか寂しいと思うことはなかったんですよね。当時は大変だったのかもしれないけど、乗り越えたというより良い意味で諦めたという感情が近いかも。全部ひっくるめて「親だって人間なんだ」と理解できたというか。悲観的に見ると「なんで自分ばっかりこんな目に・・・」って思ってしまうかもしれませんが、学校では同じ環境の友人も結構いたので「そういうこともあるよね。珍しいことじゃないんだよな。」と思えました。

Q3

親との関係で嬉しかったことや
楽しかったことを教えてください

離婚後、ひとり親の支援などもいろいろ受けていたとは思いますが、金銭的につらい時もあったはずです。だけど、母は「自分らしく生きていいよ」と私の行動に制限をかけずにいてくれたんです。変な話、離婚前の母は、理想人生像が強かったように思います。子供達へも将来設計、結婚タイミングなどのアドバイスもありましたし、なんとなく「親の敷いた人生のレール」の上を歩いていた気がします。だけど、それがなくなって「自由にしていいよ」と背中を押してくれることが増えました。
母も、その後支えてくれるパートナーができましたし、私も気軽に恋愛相談などしています。そうやって、親も自分の人生を楽しんでる。だから、子供の私も自由に楽しめると思っています。でも、離婚で苦労しているのを身近で見ているので、結婚は慎重にした方がよいかなとは思います(笑)。

Q4

周りに支えられたなと感じることはありますか?

親同士が会うことはないけれど、父にも年に1回以上会っているし、母にもいろいろと相談できる。両親それぞれにオープンに話せる環境を作ってもらえたのは良かったと思います。それから、当事者になってから思ったのは、結構ひとり親で育っている人って多いな、ということです。小学生の頃は言っても分かってもらえないだろうなと、友人に話すこともなかったんですが、中学生以降はお互いの家庭状況を、気楽に話せる仲間も増えていきました。最近では、早くに結婚・離婚をしてひとり親になった友人もいるので、自分なりにアドバイスすることもありますよ!

Q5

ひとり親の方やひとり親になる方への
メッセージやアドバイスを教えてください

もし離婚に迷われている方がいるなら、離婚したって人生が終わるわけじゃないので、悩んでいて、とてもつらいなら別れた方がいいって思います。親だって人間。引け目なんて感じることないですよ。そして、その後も自由に人生や恋愛を楽しんでほしいですね。年齢も離婚歴も関係ないと思います。子供がいるからと諦めたり、過度に期待や依存をするよりも、「親も子も独立した人間」と考えた方が楽ですよね。私は、頑張り屋さんでやさしい母も、明るく接してくれる父も、どちらも大好きです。

Q6

頑張っている
シングルママ・シングルパパに
エールを一言!

親だって人間。 だから、自分の人生を楽しんで!! 芽里さん(27) 会社員

2021.02.26 up

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