
シングルであることを気にしないでほしいなと思います。
むしろ、頑張っている姿がかっこいいです。
私は母や周りのたくさんの人に守られていると感じています。
Y・Kさん
幼少期に両親が離婚し、母と母方の祖父母と2世帯で暮らしていたY・Kさん。
仕事をしながら子育てに奮闘しながらも、なに一つ不自由のない生活をさせてくれた母親と支えてくれた周りに感謝しながら日々を過ごしている。
Q1
ひとり親家庭になった経緯を教えていただけますか?
両親はアメリカで出会い、付き合ってすぐに結婚しました。それからしばらくは落ち着いた夫婦生活が続いていたようですが、私が生まれてからは、父は母と私に対して暴力を振るうようになり、それがきっかけで両親は離婚しました。その後、母は幼い私を連れて日本に帰国しました。
Q2
今までで大変だと感じたことを教えてください。
また、母と二人の生活はご自身にとってどういったものでしたか?
ひとり親だからといって大変だと思ったことはなかったです。私は小さい頃から今まで、「母子家庭だから甘えられない」、「自分でどうにかするしかない」といった考えは全くなく、むしろ、母には甘えていましたし色々と助けてもらっていました。
それも、母が私に甘えていい環境を作ってくれたからだと思います。私はそんな母には感謝してもしきれません。私も親になった時には、母みたいな人になりたいと心から思っています。
ただ、父がいたら母がもっと楽になれるのではないかとか、父親の威厳は子供には必要なのかなとか、そういうことはたまに思いますけどね(笑)

Q3
周りに支えられたなということはありますか?
幼い頃、もちろん母と一緒に過ごす時間はありましたが、母が仕事でいない時には、同居していた祖父母に、けん玉やお手玉で一緒に遊んでもらったり、歴史などの勉強も教えてもらったりしていました。時には母親の代わりの存在であった祖父母には、私も母も支えられたなと思います。
また、周りの人たちは、ひょっとしたら私が母子家庭であることについての先入観のようなものを少しは持っていたのかもしれませんが、私はそういったものを感じることはありませんでした。こうした周囲の気遣いにも支えられて、ここまでやってこれたのだと思います。
実際のところ、周囲の人たちは、私の両親が離婚していることなどどうでも良かったのだと思います。むしろ、一番気にしていたのは私だったのかもしれません。
周囲は何も気にしていないのに、むしろ自分が気にしすぎて行動できなくなるのは、自分で自分の首を絞めることにもなってしまいます。
自身が偏見を持つことなく、まずは自分の考える道を進んでいくことが大切ではないでしょうか。
Q4
親との関係で嬉しかったことや楽しかったことはありますか?
母との思い出は沢山あります。母は私が幼い頃から、休みの日には、山や川、海、公園、遊園地など、私が夢中になってしまう場所に車で連れて行ってくれました。こうした経験が、今の元気で生き生した私を作ってくれたのだと思います。
とにかく母はいつも私に様々な経験をさせてくれました。また、いつも母は私の味方でいてくれました。そのように、母が私との時間を大切にしていてくれていたことが一番嬉しかったなと思います。

Q5
ひとり親の方やひとり親になる方へのメッセージやアドバイスを教えてください
私はシングルの方はとても素敵だなと思います。たしかに、ひとりで子供を育てることは、ものすごく大変かもしれません。でも、むしろそういった環境におかれたとしても、子育ても仕事も一人で頑張ってこなしている姿は、誰から見てもかっこよく映るのではないでしょうか。そして、その姿を見て、「この人みたいにもっと頑張ろう」と思う人がたくさんいるはずです。
「母子家庭は周りから良く思われていないのではいか」といった思い込みから自ら悪い思考ルートに入るのではなく、「周りは自分が思っているほど気にしていない」と考え、とにかく毎日を楽しみながら全力で頑張っていきましょう!
Q6
頑張っている
シングルママ・シングルパパに
エールを一言!

2023.03.30 up